「旅するエストニア料理レシピ」を見ながら実際に作ってみました。 | 双六日録

【ブックレビュー】「旅するエストニア料理レシピ」(佐々木敬子さん著)を見ながら実際にエストニア料理を作ってみました。

ブックレビュー
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みなさんこんにちは。双六問屋です。
見に来てくださりありがとうございます。

10月20日、日本初のエストニア料理本、「旅するエストニア料理レシピ」(佐々木敬子さん著)が発売されました。

以前から佐々木さんの活動はtwitterで拝見していました。
私は知人がエストニアに住んでいるのですが、行ったことはありません。
エストニアについて調べようとしても驚くほど情報が少ない中、佐々木さんのtwitterはリアルなエストニア情報に触れられる貴重な存在です。
本の発売が発表されてからすぐに予約し、楽しみにしていました。
今回、届いた本を基に実際にエストニア料理を作ってみましたので、料理と本の感想を書きます。

2022年2月追記 Kindle版として電子書籍が販売開始されました!!!
紙の書籍版は発売から3ヶ月で完売。
販売期間の短さと、海外の方も読みたいというリクエストからKindle版として発売が決定しました。
電子書籍なら、お買い物のときにもすぐに材料が確認できて便利ですね。

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2022年10月 追記 ペーパーバック版が販売開始されました!!

ペーパーバック版
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「どうしても紙書籍がいい」という声がたくさんあったということでペーパーバック版の販売が開始されました!すごい!
「ペーパーバック版」とは、紙の書籍で、本のカバーがなく、表紙に直接印刷されていて海外の本でよく見かける形です。佐々木さんのTwitterで詳しくご案内されていました。

電子書籍版も引き続き販売されていますので、電子でも紙でも好きな方を選べるようになりました。

2023年6月追記 佐々木さんの新刊が発売されました!

「旅するエストニア料理レシピ」が大好評だった佐々木さんの新刊が発表されました!

佐々木さんの新刊!キッチンを通して見える人々の生活、文化、自然と、直伝レシピがぎっしり詰まっています。
¥1,870 (2024/12/21 01:41時点 | Amazon調べ)

今回はエストニアに加え、リトアニアとラトビア、バルト三国についての情報、そしてレシピがたくさん載っているとのこと。現地のリアルがわかる、貴重な1冊です。

エストニア料理は難しくなかった!!材料もわりと普通!!そして美味しい!!

まず、最初にこれは書いておきたいです。
エストニア料理、難しくなかったです。

佐々木さんが「日本にある食材を使ったエストニア料理レシピを目指した」と書いている通り、材料も全部普通のスーパーで手に入りました。
もしかしたらお店によって探し辛いかな?と思ったものについては各料理で説明していきます。
レシピは難しくも面倒くさくもなかったです。そして美味しい。なんて素晴らしいんだ!

私が今回作った料理は2つ。
サマーコールドスープと、サーモンとジャガイモの生クリーム焼きです。

ライ麦パンは今回作ってなくて、近所のスーパーで買ってきました。
エストニア料理の命とさんざん書かれているのに・・・次回、挑戦したいと思います。

追記:著者の佐々木さんが、この本で使われているちょっと珍しい材料について、購入場所リストを作成してくださったそうです。
あくまで筆者が利用しているお店であり他のお店についてはわかりません、ということですが、知っておくと材料探しがはかどります。リンクを貼ります。

エストニア料理屋さんの材料購入場所リスト

作った料理①サマーコールドスープ

この本の表紙にもなっている、ピンク色のスープです。
エストニアでは夏といえばコレ!というくらいメジャーな食べ物なんだとか。
日本はすっかり秋ですが、かわいいし、どうしてもどんな味か知りたくて作ってみることにしました。

感想:さわやかで美味しい!ヨーグルトとマスタードって合う。

まず、見た目がすごくかわいい!
これ、お子さんと作っても楽しいと思います。真っ白なヨーグルトが、ビーツと混ざるとみるみる鮮やかなピンクに変わっていくのが魔法みたいです。
見栄えをきれいにしたい時は、100均のゆでたまご切り器使うと楽にできます。

100均で買いました

このレシピ、ゆで卵以外は火を使わないんですよ。刻んで混ぜるだけ。
手がかかる料理っぽいのにめちゃくちゃ楽!!

ヨーグルトとマスタードとにんにくって合うんですね。見た目、甘そうに見えるかも知れませんが、甘さはなくさわやかな味です。和食にはない味。ヨーグルトがこんなにしっかりとしたスープになるとは意外でした。にんにくがいいスパイスになっていて美味しい。

生のビーツが見つからない時は?

詳しいレシピや材料は本を見てもらうとして。
このレシピではビーツという野菜を使います。このスープがピンクなのはこのビーツの色です。
ロシア料理のボルシチも、このビーツが使われています。

ビーツ、生だとこんな感じらしいです

うちの近所には生のビーツがなかったのですが、真空パックとして売られていました。
野菜売り場になかったら、パック野菜が置いてあるところを見てみるといいかもしれません。
参考に、私が買った画像を載せます。しかもレシピで必要な100グラムぴったり入っていてラッキーでした。価格は198円。

もし近くのスーパーになかったら通販でビーツ缶を買うのもありかも。 「旅するエストニア料理レシピ」 には、ビーツ缶の汁を使った「ピンクのたまご」のレシピも掲載されています。

ビーツの缶詰で有名なリビー。缶切り必須のようです、ご注意を。
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ヨーグルトの量にご注意を

材料の1つ、ケフィアヨーグルト(500g)は、酸味が強いヨーグルトでも代用可とのこと。ケフィアヨーグルトは通常のヨーグルトより水分が多く酸味が強いのが特徴らしいです。
ここで、私のうっかりミス!私は普通の明治ブルガリアヨーグルトを使ったのですが、容量が400gでした。スーパーで売ってあるヨーグルト(雪印の恵とか)はこの容量のものが多いのでご注意を。レシピで必要なのは500gです。100g足りません。私は今回400gのまま作り、けっこうトロっとした感じで、ピンクの色も濃く出ました。500g用意したほうが本来のレシピには近くなると思います。

400gで作っても美味しかったのですが、本来の味を知りたいので次回はレシピ通りの500gで作ってみようと思います。
あと、ブルガリアヨーグルトだと少し酸味が少なかったので私はマスタードをちょっと足しました。このあたりはお好みで。

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作った料理②サーモンとジャガイモの生クリーム焼き

感想:グラタンより手軽に作れるし、美味しい

グラタンと似てはいるのですが、小麦粉が入らないので食感も軽くてどんどんいけちゃいます。
本に載っていた通り、ソースをパンにつけて食べると美味しかったです。(今回、パンは手作りではなく買ってきたものです、次回作ろうと思います。)
ホワイトソースではないので、ソース作りしなくていいのがめちゃくちゃ楽。
材料刻む→生クリームかける→焼く、できあがりという感じ。
あと、小麦粉がない分糖質が減るのが嬉しい。
今回作ったエストニア料理、どちらも簡単で美味しい!!

ディルって?

今回作った料理には2つとも「ディル」というハーブが使われています。
うちの近所のスーパーでは、ミントなどのハーブ野菜売り場にありました。これも198円。

今回作った料理以外にも、このディルを使ったレシピが本にはたくさん載っています。ヨーロッパ料理やロシア料理でもよく使われるハーブだそうです。私は今回初めて使いました。
口に入れると、すっきりとしたさわやかな香りが広がります。今回の2つの料理にもとても合います。特に、生クリーム焼きには多めにかけて食べました。
作る時に絶対に必要か?というと、「絶対に必要というわけではないけど、あった方が美味しい」と思います。ディルありとディル無しで比べてみましたが、ディルありの方が私は断然好きです。
和食で例えると、寿司にとってのわさびかな?無くても食べられるけど、わさびの香り知っていたら無いと物足りない。
もし、ディルが手に入る方はぜひ使ってみてください。

この本に載っているのは日本でも手に入れやすい食材が多いですが、食材が見つからない時はこちらを利用すると便利です。
著者の佐々木さんがまとめてくださった、この料理本に出てくる食材購入場所リストはこちら

下記のサイトが比較的見つかりやすいようです。
amazon
とりあえず、Amazonなら一通りのものが揃います。
ルバーブ(冷凍)、ケフィアヨーグルトの種菌なども。

富澤商店
創業100年以上の歴史があり、取扱い商品数が8000点以上と豊富な富澤商店。
ライ麦粉、モラセスシロップ、ブルーポピーシードなどの取り扱いがあります。

cotta

お菓子・パン作りの総合サイト、cotta(コッタ)。
ラッピング用品も取り扱いがあり見ているだけでも楽しいです。
お得な割引キャンペーンや、ポイント3倍キャンペーンを行っています。
ライ麦粉、ブルーポピーシードなどの取り扱いがあります。


私はスペースパンで作りました

今回の サーモンとジャガイモの生クリーム焼き 、レシピではオーブンで1時間焼くとなっています。
私は、アサヒ軽金属のスペースパンワイドを使って、魚焼きグリルで焼きました。
魚焼きグリルで中火、フタをして15分。一度かき混ぜて8分。もう少し加減を見つつ追加で7分。計30分くらい。生クリームの水分が飛んでとろみがつくまで焼きます。

スペースパンワイド 、本当に買ってよかったキッチングッズです。野菜を焼くだけでもすごく美味しくなります。お餅もこげつきません。
これがあれば、魚焼きグリルをオーブンのように使えたり、魚料理も楽になったり、料理の幅がすごく広がります。アサヒ軽金属、圧力鍋もつかっているのですが本当に良いです。これもいつか記事にしたい。

まとめ:レシピ本だけではなく、エストニア情報本としてもおすすめ。

作った料理が美味しかったのはもちろんですが、エストニアの情報がたくさん書いてあり読み物としてとても面白いです。
エストニアについて調べようとすると、情報のなさにびっくりします。本があったとしても大抵の本はバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)でまとめられているので、ここまでエストニアだけに焦点を絞った本を私は他に知りません。牛乳博物館、行ってみたい。エストニアのアップルストロープ食べてみたい。エストニア人はやっぱりリフォームとバーベキューが好きなんだな、など興味深いことがたくさん。

私は、「好きなことに全力で向かっている人」がとても好きなのですが、佐々木さんは本当にエストニアが好きって伝わってくるし、行動力がすごい。牛乳博物館の女神のお話は、きっとエストニア好きの佐々木さんへのご褒美ではないでしょうか。

食って本当に楽しいですね。文化と歴史と環境を反映していて。

今回 「旅するエストニア料理レシピ」 を読み、エストニア料理を初めて作って、ますますエストニアに行きたくなりました。いつかエストニアに行った時には、現地の料理をたくさん食べたいです。
まだまだいつ行けるかはわかりませんが、それまではこの本を読んで、家でエストニア気分を味わいます。

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最後に1つ、宣伝です。日本語とエストニア語で直接コミュニケーションが取れるLINEスタンプを作成、販売しています。もしよかったらごらんください。

動物たちが話す、エストニア語←→日本語

 https://line.me/S/sticker/10146441/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail

読んでくださりありがとうございました。それではまた。双六問屋でした。

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