デザフェス、福留茜さん巨大ライブペインティングを見た感想 | 双六日録

デザフェス、福留茜さんのライブペインティングを見て「この時代に生きていてよかった」と心から思いました。

イベント
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皆さんこんにちは。双六問屋です。
見に来てくださりありがとうございます。

2022年11月19日、20日、東京ビッグサイトで開催されたデザインフェスタ56に行ってきました。
夢だった、福留茜さんのライブペインティングを見るためです。
期待を遥かに超えて素晴らしく、私は今後、福留さんがライブペインティングをされる限りは毎回見に行こうと決意しました。

感想や情報を書いていきます。
撮影、ウェブUPどちらもOKのイベントでした。

福留さんを知ったきっかけはこちらの記事に書いています。あわせてご覧いただけると嬉しいです。

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次回のデザフェスは5月、個展は大阪です。

2024年3月20日(水)~3月24日(日)
ギャラリーうえまちにて。

詳細は福留茜さんのTwitterInstagramをごらんください。

福留さんご本人のnoteに、個展についてのガイドが掲載されました。
これを読むと個展についての疑問や不安はなくなり、きっと個展に行ってみたくなるはず。
おすすめです!

福留茜さん note 個展ガイド(完全ばん)

次回のデザフェス ライブペイントの出展が決定したそうです!!

2024年5月18日(土)~19日、次回のデザフェス59に福留さんのライブペイントの出展が決定したそうです。楽しみ!!!

そもそも「デザフェス」って何?

デザインフェスタ 公式ホームページはこちら

デザインフェスタ、通称「デザフェス」。年2回のペースで東京ビッグサイトにて開催されている、アジア最大のアートイベントです。
ライブペインティングあり、様々な作品の販売あり、ステージあり、フード販売あり、と、盛りだくさん。

東京ビッグサイトといえば同人誌即売会、いわゆるコミケが行われる場所としても有名です。
原宿に「デザインフェスタギャラリー」という建物があり展示会などが行われていますが、この大きいデザフェスは東京都江東区有明にあるビッグサイトで行われる有料のイベント。

前売りだと1日券が800円、二日間通し券が1500円。
当日券は1000円。1日券のみで二日間の通し券は売られていません。

次回開催は2023年5月20日、21日だそうです。

詳しくは、デザフェス公式ホームページをご覧ください。こちら

こちらはデザインフェスタ公式チャンネルがYou Tubeにアップしている動画。
(今回のデザフェス56出展者募集時の動画です)
会場の雰囲気はこんな感じです。

デザフェス自体、すごく楽しかったです。私も一通り回ってみました。
ものすごくたくさんのお店があり、色んな物を作ってる人がいて、そしてそれを気に入って購入する人がいて、人間の好みって無数にあるんだなということに感動しました。
無審査で出店できるってすごくいいなと思います。作り手と買い手の好きがつながりやすそうです。

福留茜さん ライブペインティング

ライブペインティングとは、その場で、生で、絵を描いていく行為です。
絵のライブと言ったらいいでしょうか。
真っ白な画面からスタートします。

福留さんのライブペインティングが行われたのは、高さ3.6m×幅8m、巨大ライブペイントスペースです。この巨大な壁に、2日間で(厳密に言うとデザフェスの開場時間は両日ともに11時から19時までなので16時間、物販の時間を抜くともっと短い)、絵画を完成させていくという催し。
デザフェスでライブペインティングができる画家は抽選によって決まるそうで、福留さんが毎年できると決まっているわけではないそうです。
今年見られてよかった・・・・。

私は本当は二日間とも参加したかったのですが、今回どうしても1日目に行くことができず、2日目のみ参加しました。
福留さんのスペースに到着したのが12:30頃で、すでにこのくらい描かれていました。

想像より生で見るとめちゃくちゃでかい!!!!
この大きさに圧倒されます。ほぼ初日だけでこれだけ描いてらっしゃることにまず驚きました。

今年の6月に福留さんを知って、東京や大阪の個展を見に行きましたが、絵が実際に作り上げられる過程は初めて拝見します。


あの大好きな絵が画家自身の手で広がっていくのを目の前で見られたことにまず感動しました。
あと嬉しかったのが、マスクをしていても絵の具の匂いを感じられたこと!!!!
嬉しかったー!!まさに今描かれている瞬間を共有できてるって感じでした。
匂いって絶対画面越しでは届かないもんね。いやー、よかったー。

本当に大きいので、上の方は脚立を使って描かれていきます。

ペン使いの音が聞こえるほど近くでみることができます。(この動画は、カメラでズームしているものの、実際も音が聞こえます。)

たくさんのお客さんたちが足を止める

福留さんが描いているのを、私はかなり長い時間色んな角度から眺めていました。
その間、たくさんの人が足を止めて福留さんの絵を見ていきます。
これって本当にすごいことだと思うんです。

福留さんの壁に書かれた文字を読みあげる人々の声も聞こえました。

※2023年4月9日 福留茜さんのInstagramが新しいアカウント(akanefukudome3)に変わったそうです。
新しいInstagram アカウント(akanefukudome3)はこちら
福留さんの親友、ベン・ロック・マーティンさんのInstagramはこちら

「性的コンテンツでBANされたんだって」
この文章をきっかけに立ち止まった人たちも、長時間見ていった人が多かったような気がします。
あまりジロジロ見てないから詳しくはわからないけれど。

私は路上ライブも好きでよく見に行くのですが、実際に足を止めて聴いていく人ってすごく少ないんですよね。
今って何かを見るときにまず検索ありきで、すでに評価が認められたものだけがさらに大きくなっていきやすい時代だと私は感じています。
個々の感性より、ネット上の数字が力を持っている時代。私は抗いますが。
そんな中、検索するより早く、その人の心にガンって突き刺さって足を止めさせるってめちゃくちゃすごいことだと思うんです。
理性が働く前に、本能を突き動かす、きっとこれが感動なのだろうと思います。

ベン・ロック・マーティンさん(通称:ベロクマ)が描かれていくのも生で見られてすごく嬉しかったです。

ベン・ロック・マーティンさんのTwitterはこちら

福留さんの物販もありました。

福留さんの物販は2日間とも時間が事前に公開されていました。
ちなみに、物販以外の時間、つまりライブペインティング中に話しかけるとぶっ殺されるそうですのでご注意ください。(邪魔するなという意味だそうです)

物販の時は列ができていて、写真撮影されている方も多かったです。
私も撮らせていただきました。

作品を作り上げてる「手」を撮らせてほしくてこのポーズをリクエスト。

とても気さくに応じてくださいました。ありがとうございました。

圧巻のラスト

物販後、ライブペインティングが再開されます。

その後、17時頃、福留さんが絵を撮影したり、絵をバックに自撮り撮影したりということを開始されました。

絵を前に、観客にピースする場面も。

あの場所にいたお客さんのほとんどが、「出来上がったのだな」と思っていたのではないでしょうか。

その直後

描かれた絵は、福留さん自身の手によって黒く塗られていきます。

消されていくだけではなく、描き足されていくものもあります。

「誰かの居場所になりたいよね 自分の居場所でもあるんだけれど」

書かれた後、すぐに塗りつぶされた言葉もあります。

この文字はこの後塗りつぶされました

そして、皆が固唾を呑んで見守る中、福留さんが最後に書いた言葉はこちら。

この時、観客の数がすごかったです。私が見た中ではデザフェスで一番多かった気がします。
皆、全然離れずにじっと見入っていました。
福留さんがこの文字を書き終えて退場した後も、その場に残っていた方が多かったように見えました。

こうして、ライブペインティングの幕は閉じました。

私の感想 「今、この時代に生まれて、この瞬間に立ち会えてよかった」

私は「今、この時代に生まれて、この瞬間に立ち会えてよかった」と強く思いました。
もし私が未来に生まれたとしても、福留さんの絵を知ったら絶対に好きになっていたと思うんです。
しかもライブペインティングがあったなんて知ったら、その場にいられなかったことを絶対悔しがったはず。
だから、今、福留さんと一緒の時代に生まれてこの瞬間に立ち会えてよかった、幸せ。
こんなこと思わせてくれるくらい感動するものに、死ぬまでにあと何回会えるだろう。

そして、一瞬書かれて消された文字、見ることができてよかった。
黒く塗りつぶされた文字の下に、色んな言葉が書いてあったのも自分の目で見られてよかった。

黒の下にあるのはただの白い壁じゃなくて、気持ちが描かれた文字や絵があった壁。
そこにあったものを、私は確かに見たし覚えている。

描かれた言葉、塗り重ねれられた黒、その上に最後に書かれた言葉が「セックスしてえ!!!!」なのがいい。
めちゃくちゃシンプルで、欲望と希望にあふれまくってる。

この「存在した言葉を、自身の手で消して、さらに言葉を重ねる」ということから私が想像したのは
「今まで私が経験してきた誰にも言えなかったこと、心の中で思っていたこと、それは誰にも見せていなかったけどそれでもいい。私がわかっているから。」ということでした。
塗りつぶしたことも、傷ついたことも、壊したことも、それでちっとも私は汚れていないということ。
だからこそ最後の「セックスしてえ!!!!」が痛快でした。

あと、やっぱり原画っていいですね。
デジタルの絵もすごく素敵だし、デジタルでしか表現できないものもたくさんあります、否定する気は全く無いです。
ただ原画って「絵」という物体でそこに存在するから絵と自分の間にあるのは空気だけ、機種によって色が変わってみえることや解像度が違うこともない。
ピンチアウトして拡大もできない、じっくり見るしかない。絵と対面というか対戦するような感じ。

ライブペインティングって、原画の最たるものだと思うんですよね。
すごく大きくて、その場で作られていく過程が見える。修正すらもお客さんの目の前で行われる。
沢山の人が、たった一つの同じものを見ながら心ではバラバラのことを感じてて、その場には画家本人もいる。あの空気って初めて感じたな。これから先もぜひまた見に行きたいと思います。

デザフェスのライブペインティングスペースは抽選だそうですし、今後福留さんが参加されるかはわかりませんが、参加される時は必ず(今度は初日も)見に行きます。


最後に、福留さんの情報をまとめます。

福留茜さん
Twitter
2023年4月9日 福留茜さんのInstagramが新しいアカウント(akanefukudome3)に変わったそうです。こちらのリンク先は新しいアカウント(akanefukudome3)です。
Instagram
note
個展などの情報もnoteに載せていらっしゃるのですが、このリンク先は私が感動したページにしました。ページの最後に福留さんとベン・ロック・マーティンさんが10年歩んできたことの振り返りが書かれています。おすすめです。

ベン・ロック・マーティンさん
Twitter
Instagram

YUTORI GIRLさん(福留さん 別アカウント)作品や文字の画像が多く投稿されています。
Twitter

これを読めば福留茜さんの個展が全てわかる、福留さん本人による完全ガイドはこちら

ここまで読んでくださりありがとうございました。双六問屋でした。

福留さんの前回の東京個展についてはこちらの記事に書いています。ぜひご覧ください。

今回の個展も行われる、デザインフェスタギャラリー原宿の行き方についてはこちらの記事をどうぞ。

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