荻窪本屋Titleの行き方 イベント 谷川俊太郎展 2023 | 双六日録

荻窪 本屋Titleの「楽園/ 谷川俊太郎展」の感想と情報。詩、写真、空間、全てがしみじみとよかったです。

イベント
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皆さんこんにちは。双六問屋です。
梅雨のうっとうしい天気がつづきますが、皆さんお元気でしょうか。

さて、荻窪にある本屋さん Titleへ「楽園/谷川俊太郎展」を見にいってきました。
約70年前の、谷川さんの詩や写真が展示されています。
開催発表を聞いた時からすごく楽しみにしていて、実際行ったらしみじみとよかったので情報と感想を書きます。

現在、立川のPLAY!MUSEUMでは、谷川俊太郎さんの大規模なイベントが開催されています。
【開幕】「谷川俊太郎 絵本★百貨展」 言葉の魔術師の世界に俊英のクリエイターが新たな光 PLAY! MUSEUMで7月9日まで

立川と荻窪は同じ中央線、快速に乗れば30分ほどで着きます。
立川のPLAY!MUSEUMと荻窪の本屋Titleをはしごするのもいいかもしれませんね。

店内、作品の撮影とWEBアップについてはスタッフの方に許可をいただきました。
ありがとうございました。

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楽園/谷川俊太郎展 情報

谷川俊太郎氏のアーリー・ワークスであると同時に、70年早くに生まれた「永遠の少年」の魂のタイムカプセルである。写真集「lost&found」と詩集「shuffle」の2冊セット。
¥11,000 (2024/04/10 20:54時点 | Amazon調べ)

開催期間

2023年6月23日(金)~ 2023年7月11日(火)
店休日: 6月28日(水)、7月4日(火)、5日(水)
最終日7月11日(火)は17時まで
営業時間:12:00 ~ 19:30(日曜日は19時まで) 、最終日は17時まで。

入場料は無料です。

お出かけになる前にぜひ一度公式ページをご確認ください。
本屋 Title
ホームページはこちら

場所

住所: 東京都杉並区桃井1-5-2
最寄り駅: JR荻窪駅 北口から徒歩10分くらい。

荻窪 本屋Titleへの行き方を写真でご案内します。

荻窪駅の北口を出ます。交番の前を横切り、ブックオフ側へ横断歩道を渡ります。
渡り終えたら、左へずっと歩きます。

そのままひたすら、ひたすらまっすぐ歩いてください。
すると、途中で分かれ道に出ます。
「店舗のイワセ」という看板の方、信号に「四面道」と書いてある方に進みます。

クリーニング屋さんの横を、またひたすら真っすぐ進んでいきます。

「まっすぐ歩きすぎたかな?」と少し不安になった頃、お蕎麦屋さん「桃蕎庵 こばやし」さんの看板が見えてくるはずです。

Titleはすぐそこです。

おつかれさまでした!

バスだと、もっとお店の近くに停留所があるのでTitleさんの公式ホームページをごらんください。

1階が本屋さんとカフェ、2階がイベント会場になっています。
2階へは、自由に昇ってOK。靴も脱がなくて大丈夫です。
階段がけっこう急だったので、苦手な方はお気をつけください。

楽園/谷川俊太郎展 私の感想

いやー、行ってよかったー。しみじみと、よかったです。
Titleに入って、展示会場の2階へつづく階段を昇っていくと見える景色がこちら。

この時点からワクワクします。

会場内には4つのものがあります
①谷川俊太郎さんが撮影された写真
②谷川俊太郎さんの詩
③数多くある谷川俊太郎さんの詩集の中から厳選された書籍(購入できます)

④谷川俊太郎へのメッセージノートを書けるデスクスペース

今回のイベントは谷川さんの「楽園」発刊を記念して行われていて、実際に「楽園」を手にとってみることができます。

谷川俊太郎氏のアーリー・ワークスであると同時に、70年早くに生まれた「永遠の少年」の魂のタイムカプセルである。写真集「lost&found」と詩集「shuffle」の2冊セット。
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私が行った時はたまたま他にお客さんがいなかったのでゆっくり見ることができました。

会場の規模は大きくはありません。なので時間があまり取れない方でも、ぱっと立ち寄って見てみることができます。皆さんにも感じてほしいです、しみじみと詩が体に入ってくる感じを。

一人の部屋でじっくり読む詩集も好きですが、
この会場で詩を読むという体験がとても不思議で楽しいんです。
前回の木下龍也書店の記事でも書きましたが

文字が現実的に自分の肉体のまわりをぐるっと囲む、今回は写真も一緒にとりかこんでくれます。
谷川さんの世界にぐーーーーと入り込めます。この、Titleの会場が昔の部屋っぽい感じもいいんですよね。美術館の無機質な感じじゃなくて、もっと息を感じるというか、生活につながるというか。
心により深く入ってくる感じがしました。

70年前の作品たち。写真は、人物の服装や髪型が写っているので時代を感じます。詩は、時代を感じない。心には流行がないからかな。谷川さんが20歳前後に作った詩、すごい。もう完全に谷川さんだ。

見に行った皆さん、どの写真と詩が好きでしたか?どれもいいですよね。
私は詩でいうと、この空間で「かなしみ」「悲しみは」読めたのが嬉しかったです。
写真だと、砂浜のブランコか、駅でお父さんらしき人が子どもを抱っこしてる作品かな・・・もちろん、犬も好き、大好き。
もしよかったらどれが好きだったかコメント欄で教えてください。

一緒の時代に、一緒の国で、谷川さんと生きているのがまじで嬉しい。
ちなみに、谷川俊太郎さんは杉並区にずっと在住されていることを公表なさっています。
杉並区 公式情報サイト
その杉並区にあるTitleで見られるのも嬉しかったです。

置いてある書籍がどれも魅力的でした。
私も購入したのですが、この本とてもよかった。

谷川俊太郎さん、87 歳(当時)。初めての「幸せ論」。
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谷川さんが幸せについて、ポツリポツリとつぶやいているような言葉。
会話の中でふいに言われて忘れられなかった言葉をたくさん集めているような本です。
どのページからでも読めます。気分次第でパッと開いて読むのもよし。

たくさんいいのあるんですが、特に好きだったのは

じゃれ合っている二匹の子猫を見てると、どうして幸せな気持ちになるんだろう?子猫たち自身もきっと幸せなんだろうな、幸せってコトバは知らなくても。

「幸せについて」 谷川俊太郎

子宮の中で羊水に包まれているとき、イノチは幸せなんだと思う。出産の瞬間は突然空気を吸ったり吐いたりしなきゃいけないから、びっくりして泣きわめくことになるんだけど、イノチは子宮の外の世界にすぐ順応するようにできているから、やがてスヤスヤ眠り始める。大人はそれを見て幸せになる。人間を含めて生きものは、幸せに生まれついているのだと思いたい。

「幸せについて」 谷川俊太郎

愛されているのは最高の幸せだけど、もしかすると愛されていなくても愛している幸せのほうが、もっとずっと長くヒトを支えるかもしれない。

「幸せについて」 谷川俊太郎

詩集とはまた違う良さがあります。詩よりもっと現実的でわかりやすくて、でもやっぱり詩みたいに寄り添ってくれる言葉で、とってもよかった。

Titleは本のセレクトがものすごく良くて興奮してしまいます。読みたい本ばっかり並んでいて、私が作家だったら、Titleにおいてもらえるように頑張るって妄想するくらい。

あと、谷川さん関係の書籍で雑誌penを買おうかなと思っています。
私の大好きなマヒトゥ・ザ・ピーポーさんのインタビューも掲載されているので・・・。

マヒトゥ・ザ・ピーポーさん、坂本美雨さんなどの豪華インタビューもあり。
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以上、荻窪 Titleで見てきた谷川俊太郎さんのイベントについてでした。
ここまでご覧いただきありがとうございました。

この記事を読んだ方、こちらもおすすめです

ちなみに、木下龍也さん、岡野大嗣さん(お二方とも短歌の歌人)、それから谷川俊太郎さんの共著のこちらの本もとてもいいのでおすすめです。

詩と短歌による連詩と、詩人と歌人によるお話を記録した一冊
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抱きしめて 君の内部に垂れている つららをひとつひとつ砕くよ

木下龍也さんの短歌 「今日は誰にも愛されたかった」より引用
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