森栄喜さん写真展(インスタレーション作品)感想、KEN NAKAHASHIへのアクセス | 双六日録

森栄喜さん インスタレーション作品 「ネズミたちの寝言 We Squeak」 この場所でしか見られないもの。耳をすませる、目をこらす。

イベント
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皆さんこんにちは。双六問屋です。
見に来てくださりありがとうございます。

先日、森栄喜さんのインスタレーション作品を見に行ってきました。
とても感動したので感想と情報を書きます。

会場内の撮影やWEBアップについては、スタッフの方に許可をいただきました。
ありがとうございます。
著作権に気をつけておりますが、もし何かありましたら、こちらのお問い合わせからご連絡いただけますでしょうか?すぐに対処、削除します。よろしくお願いします。

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インスタレーション作品って、何?

私は「インスタレーション作品」という言葉を今回初めて知りました。
調べてみたところ「展示場所や設置方法などその空間を全て含めて作品とみなす。観客が展示作品を見るだけではなく、その空間自体を体感する芸術。」ということみたいです。
美術館や個展は絵画や写真を見るもの、インスタレーション作品は空間まるごとが作品、らしい。
これ、今回実際に見てみてすごくよくわかりました。

今回のテーマ「私的領域で、眠りながら、ひとりで行う抗議活動」

今回の作品についてのステートメントは、会場のKEN NAKAHASHIさんのページで見ることができます。一部、こちらに引用させていただきます。

年齢、病気、障害、人種、階級、ジェンダー、セクシャリティーなどが複雑に絡み合いながら存在する、われわれ一人一人の人間。

監視や取り締まりが強化され、消費、資本化された都市では、順応できないその身体は<場違い>になり、追いやられどこにも居場所がありません。

象徴的な作品のない脱中心化されたこのインスタレーションは、支配的な秩序を静かに転覆させる、安全な空間、他なる世界を作り出す、ベッド・ルームのような場所です。

スローガン、マニフェスト、プロパガンダにみられるような言葉ではない、寝ぼけて少々錯乱した、たどたどしく孤独な口笛で行う異議申し立てを、この場所から試みます。

森栄喜さん KEN NAKAHASHIホームページより

会場内の様子・展示作品

モニターには様々な人が眠っている動画が映し出されます。

会場内で流れるラジオニュース風ナレーションも、オリジナルで作成されたもの。
作品タイトルは「Slogans」
日本語と中国語で放送されます。

その他にも作品があります。

私が一番感動した作品 Moon-bow Placard

今回、私が一番感動した作品がこちらです。

アルミホイルに文字が浮かび上がっています。
私は、この文字を
LONELY PRIDE
と読んでいました。
が、スタッフの方に教えていただき、よく見ると実は
LOVELY PRIDE
と書いてあることがわかりました。

LOVELY PRIDEと聞いた瞬間、ものすごく感動しました。
ここから書くことは私の解釈と感想です。

「LONELY PRIDE」孤独なプライド、ではなく、「LOVELY PRIDE」愛らしい、素敵な、素晴らしいプライド。LONELYに見えるけど、実はLOVELY。

このプライドは、通常通りの「自尊心」の意味とも取れるし、LGBTQ+コミュニティーの”誇り”や”自尊心”(レインボー”プライド”のプライド)とも取れます。
作品名に「Placard」(プラカード)と入っているということは、後者の意味かなと思います。
「Moon-bow」という言葉は実際に存在するもので、夜、月の光で見える虹だそう。
これも、明るい昼間に行われる大型イベント「レインボープライド」と対義語になっていると私は受け取りました。

声を上げてパレードを行い、差別をなくすために戦うLGBTコミュニティ(世界を変えるためにこの活動もとても大切だと思います)とは離れた場所で、静かに暮らすマイノリティの方たちの気持ちがこめられているのではないでしょうか。

まさに今回のイベントのテーマである「ひとりで行う抗議活動」の精神と繋がっています。

私は現在はセクシャルマイノリティではないと思います。ただ、一般的な生き方と少し違います。
そのことについて「なんで自分は普通に生きられないんだろう」「でも誰にも迷惑かけないし悪いことしてないし、ただ普通に生きたいだけなんだけどな」という気持ちがあります。
人と違うことで孤独だと感じることもあるけど、私は私がそんな悪いやつじゃないって知ってるし、最近やっと変わり者だと認めることができつつあるので、今回のこの作品にはすごく感銘を受けました。

ここにしかないもの

インスタレーション作品、ということで、この空間自体がアートになっています。

会場内で流れていたラジオニュースも強く印象に残っています。
このナレーションがものすごくいい内容なんですが、文字起こしなどはされていないそうです。
インターネットにも、雑誌にも載っていない。ここに来なければ聴けないのです。
一節だけ、書いていいでしょうか。もし、問題があればすぐに削除しますので関係者の方教えてください。

いつでも繁殖期だと思っていましたか?

森栄喜さん ネズミたちの寝言 「Slogans」

モニターに映し出される男性たちの寝顔を見ながら、この言葉を聞いた時、ものすごく衝撃を受けました。衝撃を受けたということは私はそう思っていたのかもしれない。
でも、違いますよね。いつでも繁殖期なんかじゃない。
このナレーション、もうすごくよかったので聴いてほしいです。

この空間で、この作品を見ることにすごく意味がある。

もしここに展示されている映像や音声が、この先どこかで配信されたとしても、この一室で見た風景を私は忘れないと思います。
大きな窓から差し込む光、風に揺れる緑、そして、新宿というこの場所で眠る男の人たち。

音声は自分でボリュームや速度をコントロールできないから、じっと耳をすまして聴く。
LONLYとLOVELYは、目を凝らさないと気が付かない。私は教えてもらわないと気がつけなかった。

見に行ってよかった。とても。もし、行こうかなと迷っている方がいたらぜひ行ってみてください。

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会場、KEN NAKAHASHIさんまでの行き方

もしかしたら、この展示をみるために初めて新宿に来る方がいらっしゃるかもしれません。
写真つきで場所を案内します。新宿を知っている方は、文具店 世界堂 新宿本店をめざす感じできたらわかりやすいです。
あくまで個人的にわかりやすいかなーという道なので、もし他におすすめがあればぜひコメント欄で教えてください。

JR新宿駅からのアクセス(会場のKEN NAKAHASHIさんまで徒歩10分くらい)

新宿はいろんな改札がありますが、私は東南口が一番わかりやすくて迷いにくいかなと思います。
東南改札は、タワレコが入っているFlagsのビルに出る所です。

東南改札を出たら、すぐ右に進んでください。
(目の前にある大きい階段は降りてもいいんですが、今回は降りない方法で案内します。)

目の前にNEWoManがありますね?
では、左を向いてください。

ずーっと奥に、世界堂と書かれた看板があると思います。
とにかくこの世界堂の看板に向かって、ひたすら歩きます。

世界堂の看板(駐車場入口)まで来たら、くるっと曲がります。

大通りの自販機の前を過ぎると会場はもうすぐ。

ここから入ります。

入り口のドアはこんな感じ。5階にKEN NAKAHASHIさんがあります。

東京メトロ 丸の内線・副都心線、都営地下鉄新宿線 新宿3丁目駅 からのアクセス(会場のKEN NAKAHASHIさんまで徒歩3分くらい)

絶対迷いたくない方や、あんまり歩きたくない方は地下鉄が便利だと思います。
C1出口を出て、振り返るともう世界堂が見えます。

世界堂に向って歩きます。
着いたら、その角を曲がります。

宝くじ売り場を曲がると

会場はもうすぐです。

ここから入ります。

ドアはこんな感じです。5階にKEN NAKAHASHIさんがあります。

地図はこちら

ネズミたちの寝言|We Squeak 会場情報

開廊日時 開催中。9月2日(土)まで。火~土 11:00~18:00
休廊日 日・月
入場料 無料

おでかけになる前は、ぜひ一度公式サイトをご確認ください。
会場 KEN NAKAHASHIさんの公式サイトはこちら

最後に

見に行った日もすごく暑かったんですが、展示を見ている間は静かな空間で心がシーンとなりました。
私が行ったときはたまたま他のお客さんがほとんどいませんでした。
すごく親切に解説してくださったスタッフの方(おそらく中橋さんご本人様)、本当にありがとうございました。私一人では気が付かなかったことを教えてくださったので、もっと深く感じることができました。本当に行ってよかったです。

開催期間が長いですし、気になる方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

見に行った方コメント欄に感想書いてくださったら嬉しいです。
この作品、この場所に行った人だけがわかちあえる感情があると思うので。

ここまで読んでくださりありがとうございました。双六問屋でした。
暑い日が続きますが、できるだけ食べて、寝て、元気にお過ごしください。

【最近のおすすめ本】
ジェンダーやセクシャルマイノリティについて、自分なりに理解を深めていきたいなと思って買った本。
ご自身もセクシャルマイノリティである早稲田大准教授の森山至貴さんと、性転換したことを公表されている能町みね子さんによる対談本。ものすごく勉強になったし、面白かったです。

「わからない」と「わかる」、「マイノリティ」と「マジョリティ」を 行き来しながら対話する、繊細で痛快なクィアの本。
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【おまけ】
このインスタレーション作品を見た後、新宿で行われていた、芸能山城組のケチャまつりを見てきました。とってもいいお祭りでした。インスタに写真を載せたので貼っておきます。
心がたくさん動いた一日でした。

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