【レビュー】雑誌 フリースタイル 51 極私的偏愛 20世紀と21世紀のベスト5曲特集が面白すぎるので皆さんにも読んで、選んで、教えてほしいです

ブックレビュー

皆さんこんにちは。双六問屋です。
見に来てくださりありがとうございます。

雑誌の「フリースタイル」をご存知でしょうか?

著:安田 謙一, 著:キングジョー, 著:印南 敦志, 著:山本 直樹, 著:よしもと よしとも, 著:栗原 裕一郎, 著:松永 良平, 著:大根 仁, 著:高橋 健太郎, 著:和田 ラヂヲ, 著:澤部 渡, 著:吉田 豪, 著:江口 寿史, 著:鏡 明, 編集:フリースタイル編集部, イラスト:西村 ツチカ
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私は、漫画家 江口寿史先生の告知ツイートで初めて知り、購入しました。
とんでもなく面白かったのでレビューを書きます。
今のところ、今年私が読んだすべての本の中で、ベスト3に入る面白さです

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特集 「極私的偏愛SONGS BEST5 20th+21st century」

「フリースタイル」は、雑誌名であり、発行している編集社名でもあります。
雑誌ですが、作りはムック本のような感じ。
「51」というのは51号目のこと。調べてみたところ季刊誌のようで、一つ前の50号目は2021年の12月に出ていました。この号の「このマンガを読め!」も名物企画のようです。
フリースタイル 公式ホームページはこちら

さて、今回紹介する51号目の特集「極私的偏愛SONGS BEST5 20th+21st century」がとにかく面白い!雑誌を読みながら付箋を貼り、線をひいたのなんて何年ぶりだろう。
今みたいにネットがなかった時代、貴重な情報源だった音楽雑誌を読み漁っていた感覚を思い出しました。しかも今なら、この特集を読んだあと、YouTubeでその音源をすぐ試聴可能。夢のような音楽体験ができます。

この特集は、映像ディレクターの大根仁さん、漫画家の山本直樹さん、プロインタビュアーの吉田豪さんなど、著名人20名が「20世紀と21世紀の中からそれぞれベスト5の曲を選ぶ」というもの。
特集は「人はなぜ音楽が好きなんだろう。」の一文で幕が上がります。
「100年間から5本と20年間から5本を一緒に並べるのはかなり無茶な企画だと思うが」とも。

ちなみに「極私的」とは、「極めて私的なこと」。
私的、の解説はこちら。

し‐てき【私的】 の解説
[形動]個人にかかわっているさま。おおやけでないさま。プライベート。「―な感情」⇔公的

小学館 デジタル大辞泉

ここまで「極私的」なものを読めたのはいつぶりだろう

今回の特集は「世間の意見とか評価とかはとっぱらって、自分が好きな曲とか思い入れのある曲をあげていく」という超個人的見解に基づいた曲紹介です。
この「極私的」がものすごく、ものすごく良い!!
ただ、ひたすら自分の本当に好きなものだけを上げていっている感じ。こんなに私的なもの、久しぶりに見ました。

私はレコード屋に行くのが好きなのですが、多くのお店が似たレコードを壁に飾っているように感じます。壁に飾っているレコードとは、売れ筋のレコードや稀少盤などお店が推している商品です。
どこのお店も山下達郎、吉田美奈子、カネコアヤノ、細野晴臣、ビートルズ関連・・・
そんな中で、「これは!一体誰が買うんだ?」というレコードを飾ってあるお店は、一発でファンになってしまいます。

「売れるものしか売れない」と言われる時代。「この世の本には2種類しかない『東野圭吾か、それ以外か』」という記事も読みました。
音楽業界も出版業界もどうにかバズりにあやかりたいのだろうな、と感じます。
仕方ないです、不況ですから。

ところが、今回のフリースタイルの特集は、そういう「バズり」「売上」「名盤と認められているか」と、一切関係ナシ!!「俺は、これが好き」、以上!
よく分かる例を一つ。

日本語のフォーク・ロック・ニューミュージックに限定した。ソングということで、自分が口ずさめるものにし、山下達郎のような俺には歌唱が難しい曲は排除した。

フリースタイル 51 映画監督 榎本 憲男氏

夜中のファミレスで、友達(音楽にめちゃくちゃ詳しい)と、好きな歌お互いに言っていってたら、いきなり友達が自分ルール持ち出してきたことに対して「なんだよそれー!!でもめっちゃわかるー!!」ってゲラゲラ笑いながら納得しちゃうような感じ。
すごく音楽が好きなことも、音楽に対して真摯に向き合ってるのも伝わってきます。
それぞれにとってのいい音楽って、基準はバラバラでそこが面白いんです。

これぞ、私的。いや、極私的。この特集ではこんな感じが20名分続きます。
読み応えがすごい。読んでいて楽しい。

音楽を紹介することで、その人の考え方が深く伝わってくるのも面白いです。

たけしには世間の価値観を疑うことを教わり、猪木にはパッションこそが行動の源であることを教わり、清志郎には「今はクラスで浮いていたとしても、いつか世界中のクラスで浮いていた奴らと知り合うんだぜ」ということを教わった。

フリースタイル 51 映像ディレクター 大根仁

この文章とともになんの曲が挙げられているかは、ぜひ本誌で確認してください。
私も忌野清志郎が好きなので、この文章は本当に涙がでました。

吉田豪さんが選んだ20世紀のベスト5曲中、4組のアーティストがもう帰らぬ人というのも感慨深いです。
人が表現できる瞬間とそれを受け取れる瞬間。どちらも人生の中でほんの一瞬にすぎないことを、豪さんは誰よりも知っているからこそ、音源にもイベントにも物販にも課金しまくるのでしょうか。
豪さんのアンテナの凄さは、毎年年末に発表されるRolling Stoneの記事を読むとよくわかります。
去年の記事はこちら

著:安田 謙一, 著:キングジョー, 著:印南 敦志, 著:山本 直樹, 著:よしもと よしとも, 著:栗原 裕一郎, 著:松永 良平, 著:大根 仁, 著:高橋 健太郎, 著:和田 ラヂヲ, 著:澤部 渡, 著:吉田 豪, 著:江口 寿史, 著:鏡 明, 編集:フリースタイル編集部, イラスト:西村 ツチカ
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「昔の曲はよかった」で終わってない。21世紀の良い曲をちゃんと教えてくれてる

私の中で「これだけは死ぬまで言わない」と決めている言葉がいくつかあります。

その中の一つが「昔の曲はよかった」です。昔もいい曲はたくさんあったし、今もいい曲は生まれ続けています。今の曲を認めないのは、ただ感受性と好奇心が死んだだけです。

今回の特集では、21世紀に生まれた曲も紹介されています。もちろん、いい曲がたっくさん!!

色んな曲紹介がありますが、その中でも 音楽プロデューサー 加茂啓太郎さんの、星野源さん「恋」の選評がすごく好きです。ポップアイコンである星野源さんが、どサブカル大人計画出身であるということについて、こんなにすっきり書いてくれた文章初めて読みました。
同じく加茂さんの、 相対性理論「LOVEずっきゅん」を「スイーツ嫌いのシェフが作ったスイーツみたいな曲」というのも秀逸。

特集を読んで、忌野清志郎、ゆらゆら帝国、相対性理論が邦楽に与えた影響って大きいんだなあとしみじみ感じました。

あと、思ったより邦楽が多いのが意外。この記事を読んで知ることができた音楽もいっぱいあって、それを今片っ端から聴いていってます。

江口寿史先生の「音楽サブスクとのつきあい方」も共感の嵐

数々の名作CDジャケットを手掛けてきた江口先生。ジャケットと音楽についてのこだわりが、この記事を読むとよくわかります。

江口寿史先生のアートワークでも有名な銀杏BOYZの代表的アルバム
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私も、以前iTunesでの曲の転送についてまとめた記事で、色々実験したのですが

本当に、iTunesはジャケットの画像の紐づけが大変でした!!!!
私も絶対、ジャケットと音楽きれいに整理したい派です。

大の音楽好きとしても知られる江口先生。CDもレコードも買う江口先生が、どんな風にサブスクを使っているか、サブスクで見つけた意外なアーティストについてもじっくり語られています。
好きなものをどんどん発掘したり、逆に今まで聴いてこなかったものを聴き直したり。40年以上第一線で活躍する人って、やっぱり好奇心と行動力がすごい。

あと、この記事の中で江口先生が語られている「作品をネットで発表すること」の話、読んだ後にちょっと色々考えちゃいました。

ちなみに、江口先生の音楽作品を集めた「RECORD展」。
先日東京でのイベントが大盛況で幕を閉じました。
次回の大阪開催が最後なので、このチャンスをお見逃しなく!

まとめ 「極私的」はもう有料コンテンツの中にしかないのかもしれない

自由に意見を言い合う場だったインターネットでは、いつの間にか同調圧力がはびこるようになっていました。なんだか皆、同じことばっかり言ってるように感じる日々です。
お金は出さずに口は出す無銭キッズたちが、今日もケチばかりつけています。

PV数も、クレームも抜きにして、本当に好きなことを話したり、聞いたりする場所は、もう有料コンテンツの中にしかないのかもしれません。
こんなにテンションがぶち上がる記事を読ませてくれたフリースタイル、買ってよかったです。

著:安田 謙一, 著:キングジョー, 著:印南 敦志, 著:山本 直樹, 著:よしもと よしとも, 著:栗原 裕一郎, 著:松永 良平, 著:大根 仁, 著:高橋 健太郎, 著:和田 ラヂヲ, 著:澤部 渡, 著:吉田 豪, 著:江口 寿史, 著:鏡 明, 編集:フリースタイル編集部, イラスト:西村 ツチカ
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ここまでが、「フリースタイル 51」の感想でした。本当に面白かったのでぜひ皆さんも読んでみてください。そして、「極私的偏愛SONGS BEST5 20th+21st century」が決まったらコメント欄で教えてもらえると嬉しいです。何曲でもOK!自分ルール大歓迎です!!

私が選ぶ 極私的偏愛SONGS BEST4 20th+21st century

特集を読むと、自分でも選びたくなりました。
少し遠慮して4曲にしておきます。
一番好きなミュージシャン、岡村靖幸さんと、筋肉少女帯の曲はランク外としました。どの時代もあまりにも思い入れが強すぎて冷静に判断できないので。(出た!極私的ルール!)
それぞれのタイトルにYouTubeのリンクを貼りますので、もし面白そうと思ったら聴いてみてください。

20世紀の4曲

RCサクセション 「君が僕を知ってる」(1981年)
やっぱり清志郎は1曲入れたい。この曲が出てくる漫画「風呂上がりの夜空に」も大好きなのでこれにしました。

小沢健二 「さよならなんて云えないよ」(1995年)
すごく好き。この曲の唯一の欠点は、胸が苦しくなりすぎるからあまり聴けないこと。

奥田民生「イージュー★ライダー」(1996年)
友人の結婚式の2次会カラオケで流れた途端、その場にいた全員が大声で歌って一つになったくらい、私達の世代全員のDNAにすりこまれている曲。

エレファントカシマシ「悲しみの果て」(1996年)
イントロ、短さ、詩、歌唱力、全てにおいてパーフェクト。

21世紀の4曲

電車「お別れの背景」(2002年)※この曲、YouTubeにないのでSpotifyのリンクにしました
筋肉少女帯は除外しましたが、大槻ケンヂのユニットである電車は入れました。大槻ケンヂ作詞の中でも最高峰だと思います。

東理紗「どっちだっていい」(2019年)※歌詞を入れているので、私、双六問屋が撮影した横浜バージョンを貼ります。
整形も、障がいも、性的指向も、そして生と死さえもどっちだっていいと言い切る歌。
私は知人が亡くなった時、ずーっとこの曲を聴いていました。

ZOC「AGE OF ZOC」(2021年)
アイドルグループ ZOCのメジャーデビュー曲。命は一個ずつすべて美しくて、わざわざ言葉にしなくても多様性なんて当たり前。そのくせ「努力とかゴミみたいに踏んでいく」この世界を笑い飛ばしてテンションぶち上げてくれる名曲。

新妻望「ナイフ」2021年
高円寺の路上ライブで見かけて、あまりの歌の良さに撮影させてもらった新妻さん。(極私的!)
昨年の2021年12月26日付 iTunes Store • フォーク トップソング • 日本 3位 にもなった「ナイフ」。始まりから最後まで、全部すごいです。とにかく聴いてほしい。
「いつか生きることが悪いことになっても 僕たちお互いを気にしていよう 」

おまけ amazon Musicの使い方。プライム会員なら200万曲は追加料金ナシで聴けます。

せっかくなので音楽のサブスクサービスについて私の体験談を書きます。

私は1年位かけて、各サブスクの無料体験プランを試して自分に合うものを探しました。
(amazon music・YouTube Music・楽天Music・AWA・LINE MUSIC・Spotify)
それで出した答えは、amazon Music(江口寿史先生も利用中)とYouTubeMusicとの併用です。

amazon Musicは、amazon Prime会員であれば、Amazon Music Primeをすぐ利用でき、追加料金なしで200万曲ほどは無料で聴くことができます。
追加料金を払って(amazon Prime会員なら月々880円)amazon music unlimited会員になれば、9000万曲を楽しめます。

私のおすすめは、テレビでamazon Musicを聴くこと。

テレビにFire TV Stickをさして、アプリのamazon Musicを開いたら、こんな感じに使えます。

実際のテレビ画面
実際のテレビ画面

自分専用ジュークボックスみたいに使えて楽しいです。
別売りのスピーカーを用意しなくても、テレビのスピーカーで十分いい音質で楽しむことができます。

amazon Musicは今、無料お試しキャンペーンもしています。
サブスクがどんな感じか体験してみてはいかがでしょうか?
amazon Musicはハイレゾ音源と同等の高音質も追加料金ナシで聴けますよ。

音楽って、本当にいいですね。

ここまで読んでくださりどうもありがとうございました。
双六問屋でした。

著:安田 謙一, 著:キングジョー, 著:印南 敦志, 著:山本 直樹, 著:よしもと よしとも, 著:栗原 裕一郎, 著:松永 良平, 著:大根 仁, 著:高橋 健太郎, 著:和田 ラヂヲ, 著:澤部 渡, 著:吉田 豪, 著:江口 寿史, 著:鏡 明, 編集:フリースタイル編集部, イラスト:西村 ツチカ
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著:呉 智英, 著:いしかわ じゅん, 著:中野 晴行, 著:南 信長, 著:ヤマダ トモコ, 著:斎藤宣彦, 著:中条 省平, 著:夏目 房之介, 著:江口 寿史, 著:小林 泰彦, 著:片岡 義男, 著:山上 たつひこ, 著:森 卓也, 著:とり・みき, 著:和泉 晴紀, 著:亀和田 武, 編集:フリースタイル編集部, イラスト:西村 ツチカ
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