皆さんこんにちは。双六問屋です。
見に来てくださりありがとうございます。
2024年になりました。今年もよろしくお願いします。
さて、今年になって1ヶ月あまりですが、私は6回ライブを見に行っています。
スーパーアイドルの武道館、お笑いライブの漫才劇場、そして色んなライブハウス・・・。
その中でも、先日見た友川カズキさんのライブが素晴らしすぎました。
あの日から、友川カズキさんのことで頭がいっぱいです。
ライブからそろそろ2週間経つのですが、全然忘れられません。
それどころか日に日に深みにはまっていきます。
今、仕事と睡眠以外の時間をほとんど友川さん関連にあてています。
友川カズキさんのライブを見に行ったきっかけ
私が友川カズキさんを見たのは、2024年1月16日。
大好きなマヒトゥ・ザ・ピーポーさん(以下、マヒトさん)との2マンライブがきっかけです。
以前読んだ、雑誌ユリイカのインタビューで明かされたマヒトさんと友川さんのエピソードにものすごく感動したときから、いつか二人のライブを見るのが夢でした。
こんなに早く叶うなんて思わなかった!予約開始時間と同時にチケットを申し込みました。
ユリイカについてはこちらの記事でも紹介していますのでどうぞ。
私は昔、ナインティナインのオールナイトニッポンリスナーだったので友川さんのことは知ってはいましたがライブを見たことはありませんでした。
なので、今回が初めての生・友川さんです。
ライブの数日前からサブスクで友川さんの楽曲を聴いて、ライブに臨みました。
いよいよ友川さんのライブがスタート
2マンライブ、一番手はマヒトさんでした。約1時間半くらい。
このライブもとっても良かった!GEZANのライブも好きだし、マヒトさんの弾き語りも大好きです。
とくに「戦争が好き」という曲がとってもよかった。
マヒトさんのMCで「今日は友川さんに負けないように飲んで挑もうと思う。今日、リハーサルで俺が来た時にはすでに友川さんはリハ終えられてて飲みに行っていた。まだ会ってない」とお話されていました。
マヒトさんの番が終わって、しばし休憩があった後、いよいよ友川さんがステージに上がって来られました。
わー!めちゃくちゃおしゃれ!!!ちゃんと胸ポケットに赤ペン差してる!!かっこいい。
(大の競輪好きである友川さんは、いつでも予想できるように赤ペンを持っているとのこと)
まず、めちゃくちゃかっこよかったです。
ステージの椅子に腰掛けた友川さん。マヒトさんとのエピソードを色々とお話され、爆笑をかっさらいます。こんなに面白い人って思わなかった。
そして、この日の1曲めは「馬喰が来た朝」。
友川さんがギターを鳴らした瞬間、衝撃を受けました。生まれて初めての体験です。
本当に本当に、まさに雷に打たれたような。
未だにこれがなんだったのかわからない。
これ、生でないとわからないと思う。ただ、生で聴いたら絶対わかると思う。
私は年間30回から50回くらい色んなライブを見に行くんですが、本当にこんな感動初めてです。
一音めから体をがっちり掴まれて、一つも目を離せなくなる。
ギターの音が会場にも、私の体にも響いている。
ライブ中、ずっとドキドキしていました。
そしてライブは進んでいき、曲は「夢のラップ もういっちょう」へ。
この曲が始まった瞬間、私は座っている席でうずくまるくらい感動してしまいました。
「うえーん!」って大声で泣きたくなるような気持ち。声を出すのは我慢したけど、涙はボロボロ出ました。
私は全然競輪をやったことはないのですが、この曲の歌いだしだけで「人生だ」ってわかる。
あの人もいい人だった やれこの人もいい人だった
それは口をぬぐうように楽ではあるがそのウラもまたある事で ウラはウラであいまいで重く
家のない家路を急ぐようなもの降りつむ雪の花に刃を向けるようなもの
友川カズキ 「夢のラップ もういっちょう」
友川さんのライブを見ている最中「歌って、その人の全部が出る」ってずっと考えていました。
めちゃくちゃすごい。
私はすごいロックミュージシャンと言われている人たちの共通点って、「湧き上がった感情を最速で、肉体表現できる人」だと思っています。お客さんに嘘は全部バレる。ライブを見るとそれがわかる。例えばそれは甲本ヒロトさん、マヒトさん、踊ってばかりの国の下津さんとかもそう。
友川さんは椅子に座ったままだったけど、ものすごくそれを感じました。
さっきまで面白い話しして笑わせてくれてたのに、曲が始まると感動で胸を打たれる。すごすぎる。
あと、友川さんが「『ワルツ』って曲をやります」って言った時、観客の女性の方が小さい声で「わあ・・・!!」と漏らしたのがとても良かった。私より年上の女性で、多分友川さんの歌に思い出がたくさんつまってるんだろうな、って感じられる声でした。そして、ワルツ、とてもよかった。
笑ったり感動したりしているうちに、あっという間にライブは終わってしまいました。
とりあえずその日は、物販でキーホルダーだけ買って帰りました。
あとで後悔することも知らずに・・・
友川さんのことばかり考えるのに、友川さんの音源や本が見つからない!!!
ライブが終わった瞬間から、友川さんのことばかり考えてしまいます。恥ずかしいけど、たぶん一目惚れってこういう感じなんだろうなと思いました。
「沼らせ加速装置」こと、You Tubeで友川さんの動画を漁っては、「なんてすごいんだ・・・!!」と思うし、またすぐライブで生で見たいと思ってしまう。次のライブのチケットは予約済。
そして「絶対に、レコードがほしい・・・・!!」 と思いました。この音は絶対にレコードで聴きたい、と。とにかくひたすらレコード屋をまわったのですが、10件ほど探しても1枚もない!!!
そして、最後の頼み、ディスクユニオン新宿店でやっと1枚だけ見つけました!
友川かずき 撰集「生きてるって言ってみろ」、見つけた時本当に嬉しかったです。
友川さんのレコードはすごく希少のようです。プレミア価格うんぬんより、まず、無い!!
これから、少しずつ集めて行こうと思います。
あと、本も買いました!すっごくよかった!!!
本は、現在も新品で手に入るものがあります。
この本、友川さんを知るのにすっごくよかったです。これまでに友川さんが出した本の中から選出されたエッセイや詩、それから語りおろしが収録されています。
友川さんのこれまでの人生、たこ八郎さんとの話、絵を描くことについて、そして、海外ツアーのこと・・・。ものすごく面白かったし、友川さんのことますます好きになりました。
亡くなった弟、覚(サトル)さんのお話は、とても心に刺さった。
私の前から姿を消して四年、深夜にたった一度電話があったきりである。
一人盆踊り 友川カズキ
「兄貴、オレは何もダメでないべ、オレ本当は兄貴を好きなんよ」
酔った時の覚のクセで、自分も他人もちゃかすのである。
この会話が、友川さんと覚さんの最後の会話です。
「オレは何もダメでないべ」、そう言っていた覚さんは、その後自ら命を絶ちます。
その後、覚さんが書きためていた詩は作品として出版されたり、覚さんをテーマにした曲が作られたりしたようです。
あー、でもこんなに友川さんのことばかり考えてしまうなら、ライブ会場の物販でCDや本を買ったらよかった、とすごく後悔しました。次回のライブのときには会場で買います!!!
これから友川さんのことが知れることが楽しみ
友川さんが大の西村賢太さんファンだということもつい最近知りました。私も大好き、西村さん。著作はほぼ持っています。西村さんの「暗渠の宿」、解説を友川さんが書いていることにも気がついていませんでした。持ってるのに!!その解説の最後はこう結ばれています。
いずれにしても、こちらが朽ちるまで読み続けたい作家が出て来たということは、何ともはや、至福の限りではある。
暗渠の宿 西村賢太 ・解説 友川カズキ
また新しく好きなミュージシャンができて、嬉しいような、怖いような・・・と考えていた私でしたが、この解説を読んで、友川さんについていくと決めました。私も友川さんについて同じ気持ちです。
こちらが朽ちるまで聴き続けたい歌手が出て来たということは、何ともはや、至福の限りではある。
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