皆さんこんにちは。双六問屋です。
昨日行ってきた展覧会にあまりに感動して、急いでブログを書いています。
現在、東京・亀戸アートセンターで行われている5人展「ベリカード」- 彼方からのピクセルアート –を見てきました。作品が素晴らしいことはもちろん、知らない世界を知るってこんなに楽しいんだとテンション上がりまくりました。
店内の写真撮影、アップロードの許可はスタッフの方にいただきました。ありがとうございました。
ただ、今回は鑑賞に夢中になりすぎ、写真をほとんど撮っていません。後ほど載せる亀戸アートセンターさんのX(旧Twitter)に沢山写真がありましたのでぜひ亀戸アートセンターさんのアカウントをご覧ください。
作品や展示について、私の記憶違いがあるかもしれません。
その時は申し訳ございませんがコメント欄で教えていただけると大変助かります。よろしくお願いします。
5人展「ベリカード」- 彼方からのピクセルアート – 情報
出展されている5名のアーティスト
APO + さん・m7kenjiさん・zennyanさん・ヘルミッペさん・モトクロス斉藤さん
会場
亀戸アートセンター (最寄り駅 都営新宿線 東大島駅、東武鉄道亀戸線 亀戸水神駅)
公式サイトはこちら
地図
会期
2023年11月25日(土) から12月10日(日)
平日 16時~22時 土日 13時~19時
入場料
無料
休廊
木曜日
お出かけ前には公式サイトやXを確認することをおすすめします。
見に行ったきっかけ①芸人ウエストランドの配信番組「ぶちラジ」スタッフであるヘルミッペさん
今回私が見に行ったきっかけは2つ。まずは、ヘルミッペさん。
去年のM1グランプリで優勝した漫才師、ウエストランド。彼らが10年以上続けている配信番組「ぶちラジ」。
ウエストランドのぶちラジ YouTubeチャンネル
この番組で、グッズのデザインや音楽を担当されているのが、ヘルミッペさんです。
ユニクロや資生堂とのコラボ、山下智久さんのジャケットアルバムを手掛けるなど、大活躍されています。私はぶちラジを見ているので、いつかヘルミッペさんの作品を生で見てみたいなと思っていました。
見に行ったきっかけ②デジタルの展覧会って、どんな感じなんだろう?
私は絵画の知識はありませんが、見るのは好きです。
先日のデザインフェスタにも2日間ライブペインティングを見に行ってきました。
ただ、いつも見るのはアクリル画、水彩画、油絵など手描きのものです。
これまで、デジタルの絵は興味を持ったことがありませんでした。
ピクセルアート、いわゆるドット絵の展覧会ってどんな感じなんだろう?と興味を持ちました。
ピクセルアートの展覧会 感想
ピクセルアートとは、ドット絵のことです。ざっくりいうと、昔のファミコンの絵みたいな。
まず、パソコンやスマホでドット絵が作られ、その後、出力(印刷)、さらに加工されたものが今回展示されています。
まず最初に言いたいのが、めちゃくちゃ見に行ってよかった!!!ってことです。
迷っている人、見に行ってほしい。すごく面白いです。
正直な感想を書きます。
見に行くまでは大変失礼ながら「手描きの原画が世界でただ一つなのはわかる。でもデジタルで作るものってデータがあるから再生産できるだろうし、デジタルならスマホやパソコンでみるのと違いってわかるのかな?」と思っていました。見に行って、私はデジタルで作られたアートの世界を全く知らなかったことがわかりました。すみません。知れて本当によかったです。
今回亀戸アートセンターに伺った時、スタッフの方に大変丁寧に案内していただきました。ありがとうございました。
印刷技術の凄さ
こんなに色んな印刷の方法があるとは知りませんでした。
モトクロス斎藤さんは印刷の紙を自分で手すきして作られたそうです。
斉藤さんの、電気を消した建物の中から外を眺めてる絵に描かれている緑の濃さ、湿度、すごく好き。私はそこにいないのに、なぜかいたことがあるような感覚に襲われる。
他にも、女の子に差す光と影とかすごく好きでした。
他にもわら半紙に印刷されたもの、マフラー、ジャンパー、色んなものに印刷された作品が沢山飾られています。ただ単にデジタルで作って紙に印刷したものではありませんでした。
また、色ずれや色の重なりが起こる印刷方法もあり、この場合は同じ作品でも出来上がりが違ってくるそうです。
衝撃を受けたm7kenjiさんの作品
私は、ヘルミッペさん以外のクリエイターの方は今回の展覧会でお名前を知りました。
作品を見るのも初めてです。その中で特に衝撃を受けた作品がこちら。
壁面に飾ってある黄色い額縁の絵と、パソコンモニターのようなものがm7kenjiさんの作品です。
このモニター、なんとコントローラーも置いてあって実際に操作ができます。
カーソルを合わせると、実際に展示してある作品と、文章が表示されます。
これが、めっちゃくちゃよくて感動しました。
行った人、さわってみてください。
全部載せるとネタバレになってしまうので、一つだけ載せます。
この見せ方はデジタル絵でしかできない!!すごい!!
あまりに感動して、作品購入しました。(2000円)
こちらなんですが、角度によってツヤツヤと光を反射します。
写真じゃわかりづらいかもしれません。ぜひ、会場でみてください。とっても可愛いです。
スタッフの方いわく「m7kenjiさんの作品は言葉もとってもいいんです。m7kenjiさんが作ったゲームに救われたというファンの方も多いんですよ」とのこと。自分が救われたゲームを作った人の作品が、液晶を飛び出して、実物の作品として見られるってすごく嬉しいでしょうね。これもデジタルアートならではの体験といえそうです。
2階も展示があります
2階にも展示があり、先日行われたヘルミッペさんの個展の作品も見ることができます。
マフラーやジャケットなど、紙以外に印刷してある作品を色々と見られるのも面白いですよ。
1階に展示されているAPO+さんのカラー作品と、2階に展示されている試し刷りを比べるのも面白いです。
あ、あと2階に展示してあった、zennyanさんの絵(バケツの水に月が写っているもの)がすっごく好きでした。
文章も含めて。
ヘルミッペさんの作品、やっぱりすごかった
1階に展示してあるヘルミッペさんの作品は一目見て「ああ・・・!!!本物だ!!!」と思いました。デジタルだけど淡さや柔らかさを感じる美しい作品。
2階に置いてあったヘルミッペさんの作品もすごかった。
一度、ピクセルアートで作ったものを見ながら、手作業で網に絵の具を置いていくというもの。
しかもその網がレイヤーのように重なっていて、なんとも不思議。色の重なりが綺麗でした。
グッズ販売ではヘルミッペさんのイラストが印刷されているカセットテープもありました。
ヘルミッペさんの作品って、とっても自由で、ピクセルアートを通して楽しませてくれるのをすごく感じました。見てるこちらが楽しくなる、エンターテインメント性がすごいです。
私はヘルミッペさんのポストカードを購入したのですが、付属のシール1つとってもこだわりがすごい。
こちらのカード、ヘルミッペさんのYouTubeに制作過程の動画がありました!
この一部を買えたなんて嬉しい。
こちらの展覧会、グッズがものすごく豊富です。全部かわいいので私ももう一度買いに行きたい。
1回500円のガチャもあります。私はZennyanさんの缶バッジが当たりました。可愛い!!
デジタルのアートの良さを知ることができて嬉しい
こちらの展覧会に行って、私はデジタルのアートの良さを全然知らなかったことに気づきました。
デジタルだからって大量生産されるわけじゃなくて、印刷方法で出来上がり一つ一つが違っているものもある。映像やゲームと組み合わせてさらに世界を作り出すこともできるのはデジタルの大きな利点です。
ものすごく失礼な言い方になってしまうのですが、私は無意識になんとなく「簡単に再生産できない手描きのほうがおもしろい」と思っていた気がします。恥ずかしいです。今回の展覧会に行って、それぞれに良さがあり、デジタルってめちゃくちゃおもしろいなと思いました。
空間まるごとを展示とみなすインスタレーションアートでいえば、デジタルの方が親和性は高そうです。
あと、APO +さんやモトクロスさんの作品を見てて思ったんですが、ピクセルアートってなんでこんなに現代の女の子の切ない絵にぴったり合うんだろう。デジタルも、女の子も、時代を象徴するものだから・・・?
今回、自分が知らないことを沢山知ることができて本当に面白かったし感動しました。
私の知らないところで技術がどんどん発達して、それで作品を作ってる人がいて、この世の中にまだ出会ったことがない面白いものがたくさんあるんだ!!そして今日みたいに突然出会えるかもしれないんだ、ってすごく元気が出ました。
ウエストランドとゆかりの深い爆笑問題 太田さんの言葉を借りると、まさに「未来はいつも面白い!」です。
大げさじゃなくて、本当に生きる希望がわきました。それくらい楽しかったです。
これから先、何か落ち込むことあったら全然知らない展覧会に行くようにしようと思ったくらい。
また、今回私が作品を深く鑑賞することができたのは、亀戸アートセンターのスタッフの方が説明してくださったおかげです。勉強になりました。
時間帯によってスタッフの方とお話できない可能性もあると思いますが、今回偶然お話を聞けてよかったです。本当にありがとうございました。
5人展「ベリカード」- 彼方からのピクセルアート –、おすすめです。
見に行った方、よかったらコメント欄で感想教えてください。おすすめの作品がある方もぜひ教えてもらえると嬉しいです!
ここまで読んでくださりありがとうございました。双六問屋でした。
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